視点

私は公平な視点を持てていない自覚があります。

 

例えば野生の動物のドキュメンタリーを見たとして

草食動物メインの映像であれば、肉食獣の猛攻から逃げる姿に「捕まらないで、逃げて逃げて」と思いますし

肉食動物メインの映像であれば、数日ぶりの獲物を必死に追いかける姿に「しっかり捕らえろ、頑張れ」と思います。

例えばスポーツの試合などで無名の若手選手と連戦連勝の有力選手の対戦を見たとして

試合前に地道に勝ち上がってきた若手選手の特集を見ればその人を応援するでしょうし

多くのプレッシャーを受けながらも王者の座を譲らない有力選手の特集を見ればそちらを応援すると思います。

 

私は平等な視点を持つ人間ではないと自覚しています。

自分が好意的に思っている人の言動であれば好意的に取ることでも、嫌いな人の言動であれば内容が同じようなものでも嫌悪感を持つこともあります。

 

それを言い訳にしていい、という話ではありません。

平等な視点・公平な視点を持てていないという自覚を持った上で、見聞きした情報に対し偏った視点で判断しない努力をしなければいけない、ということです。

そしてその為には、ただ早いだけで正確性に欠ける情報や言葉ばかり過激で偏向した情報に惑わされないよう、できるだけ多くの情報を多角的に取り入れるようにしなければならないのだと思います。

 

とても難しいことだと思いますし、自分自身に好みや価値観がある以上完全にフラットな視点というのは持てないのではないかと思いますが

「自分の視点は公平ではないかもしれない」という前提で様々な情報を見聞きすることで、違った視点で物事を考えることができるのではないかと思います。

 

最近話題になっている様々なニュース(芸能ニュース含め)に対して、結局何が一番問題なのか、今話題になっている点は本当に一番重要視されるべきことなのか、先日まで非を責められ続けていた人が一転同情されるべき人のように言われているのは何故なのか、なんてつらつら考えていた末の気持ちです。