いつか誰かのファンだった私の話

特に岡田さんには関係ない私の話

 

 

小学生の頃、ある方々のファンになりました。

当時はマイナーと言われるであろうジャンルで活躍されている方々で

テレビなどでお姿を見られる機会はほとんどなかったのですが

そのジャンル界隈で話題になっているということで一度テレビで特集が組まれたことがあります。

 

喜んでいた私でしたが、番組内容は正直子供心に面白くはありませんでした。

その番組は急激に(その界隈で)注目されて、収入も伴わないまま多忙な日々を過ごす戸惑いや

ファンからの声援や求められる姿と自分のやりたいこととのギャップに悩んでいる姿が中心に映され

大好きな人達のお仕事の裏側を見られる!ワクワク!という気持ちは満たされませんでした。

当時関連雑誌の読者投稿ページには

「あんな(ファンの声援を否定するような)言葉聞きたくなかった」

「ファンの気持ちを大事にして欲しい」という声や

「あれが彼らの正直な声なのだから」という声など

色々な感想が寄せられていました。

ファンの求めるものとご本人たちの望む姿は必ずしも一致しないんだなと自覚した

初めての体験だったかもしれません。

 

中学生の頃、疑似恋愛のような感情で好きになったミュージシャンがいました。

当時30代前半の方で、ご結婚もとうにされておりお子様もいらっしゃるのですが

好きになったばかりの子供の私にはなかなかそういった情報が入ってきませんでした。

(音楽雑誌等で取材されてもいちいちプライベートの話はしませんし)

ご結婚されている事実を知るまで

(独身ならいいのに、恋人なんていなければいいのに、いやいっそ女性と付き合ったことなんてなければいいのに!)

と、かなりとんでもない願望を抱いていました(苦笑)

知ってからはがっかりはしましたが、嫌いにはなりませんでした。

元々音楽が好みだったから私生活で嫌いにならずに済んだのかもしれません。

 

高校生の頃は別のバンドに夢中になっていました。

お小遣いを節約してCDを買い、学校の補習を休んでライブに行ったりしていました。

(先生にはちゃんと休みますと言って許可をもらったのでサボりではありません)

(何なら保護者同伴でした)

(ていうか大事な試験直前なのに「ライブ行きたい補習休んだら間に合う」という娘に

「じゃあ一緒に行こうか最寄り駅で待ち合わせよう」と言って許してしまう親って)

 

しかしいつからか、そのバンドの音楽に酔いしれなくなっていきました。

ちょうど岡田さんを知り、V6にも興味を持ち始めていた頃でもあったので

(私はまたコロコロと興味の向く先を変えてしまうのか!)と

一生懸命バンドの音楽を受け入れようとしました。

 

でも、何故かどうしても駄目でした。

 

バンド自体、プロデューサーが変わったり音楽の方向性に変化が見られた時期でした。

 

そのバンドも私よりずっと年上のメンバーばかりでしたので

「彼らの成熟度合いに私は未熟過ぎてついていけていないんだな」と考えることにしました。

 

たくさんのファンの方に愛されているバンドです。

お誘いを受けて数年振りにライブに行った時は楽しくて楽しくてたまりませんでした。

昔のように追いかけられてはいませんが、10代の頃の思い出とともに大事な存在になっています。

 

岡田さんとV6は私にとって一番長い期間追いかけてきた方たちになるでしょうか。

20年の間には他にも気になった方も勿論いましたし、今も好きです。

色々な形で誰かのファンになったりファンとは言えなくなったりしながら

割とミーハーにコロコロと興味の対象を変えてきたなと我ながら思うのですが

幸いにも今も誰一人嫌いになることはなくこられています。

 

これから先岡田さん以上に好きになる人が現れることもあるかもしれませんが

岡田さんのこともV6のこともきっと嫌いになることはなく

大事な存在であり続けるんだろうと思っています。