岡田准一さんのファンである、という幸福

今まで、ブログをやろうと思ったことはなかったのですが
一度自分の中にある記憶や気持ちを言葉にしてみようと思い立ちました。
拙い文章で読みづらいと思いますが、どうぞご容赦ください。

 

岡田准一さんという人を私が初めて知ったのは1997年7月
当時放送されたテレビドラマ「D×D」木原虎之助役を通じてでした。

第一印象は「小柄で幼く見えるのに低めのいい声だな。見た目より年上なのかな」でした。
少し後に実年齢を知って愕然としました。まさか16歳の高校生とは思わず・・・
(当時大学1年生。年下のタレントさんに興味を持つのは初めてのことで動揺しました)
その頃の私はテレビドラマもバラエティもあまり見ることがなく
ジャニーズのタレントさんで顔と名前が一致する人は数えるほど、というありさま。
当然岡田さんがV6メンバーであることもエンドロールの(V6)を見るまで全く知りませんでした。

しかしながら、それが逆にドラマを見るには良かったのかもしれません。
純粋に作品内の登場人物として見ることができたので、慣れないドラマ視聴も楽しむことができました。
ドラマを通して私は木原虎之助、虎ちゃんのキャラクターに惹かれ、岡田さんの演技に惹かれ、

岡田さん自身にも惹かれていくこととなりました。

 

バラエティ番組で初めて岡田さんを拝見したのは、同年の「さんまのまんまスペシャル」だったと記憶しています。
カミセン3人での出演でした。
一番驚いたのは、さんまさんが当時16~18歳の3人に向かって
「(この年頃の)アイドルは彼女なんていません、童貞ですと言うべきだ」という趣旨の話をした際
3人が声を揃えて「この年(10代後半)で童貞なんてあり得ない」と言い切ったことでした。

えっそれいいの?今ってそういうのでいいの!?とかなりの衝撃を受けました(笑)

当時既に20代のジャニーズタレントさん達何人かが、TVなり雑誌なりで彼女の存在を公言していましたが
10代の彼らがここまでぶっちゃけるのか、と。
表面ばかり綺麗に取り繕うのがアイドル、という偏見と先入観を持っていた私にとって
この発言は衝撃であるとともに、好感を持って受け入れられるものでした。

 

それと前後して、雑誌のインタビューでも同様の衝撃と好感を抱きました。
最初は岡田さん、ではなく、実は長野さん。JUNONのソロインタビューでした。
内容は1年間の放送を終えたティガについてや近況について・・・だったと思うのですが
(なにぶん手元に原本がないので記憶の限りですが)
私が衝撃を受けたのは、V6の今後について「解散という未来もあるかもしれない」と語られていたこと。
と言っても、それを望んでいるというわけではなく
「そういう未来もあるかもしれないけれど出来るだけ長く続けたい」という言葉だったのですが。

当時の私は、アイドルグループというのは「僕たちは永遠でーす、絶対に解散しませーん」と綺麗事を言いながら
ある日突然「方向性の違いで」などと適当な理由であっさり解散するものとばかり思っていましたので
(もちろん何の根拠もない偏見です。こんなグループが実在したわけではありません)
そういうごまかしをしない人、V6はそういうグループなんだといたく感動したのを覚えています。

翌月が岡田さんのソロインタビューでした。
実家に帰省したときの話、撮影を終えたドラマの話などの中、ご自身の将来について
「いつかV6でなくなったら」と話されていました。
16歳、デビュー2年目にして既に「V6ではない将来の自分」を考えているのだな、と驚きました。
そしてそれを隠すことなく話せるって凄いなあ・・・今の環境に甘えたりすがったりするつもりがないんだなあ・・・と
私は岡田准一さんという人にますます好感を持ちました。

その後の雑誌インタビュー等でも岡田さんはたびたび「将来」の話をしていました。
それは上京前、普通の中学生の頃の「夢」であったり、現在の「希望」であったり。
(歴史の先生になりたかったという話はファンにとっては有名ですよね)
高校3年生に進級した頃には実は進学したいと話されていました。
夏~秋頃のインタビューでは25歳になったら社会人枠で受験できるから、とも。
(バラエティロケやドラマ撮影もあり多忙な時期でしたので、現役での進学は難しいと判断したのでしょう)
取りたい資格があるが、以前は高卒でも試験が受けられたのに今は大卒以上じゃないと受けられない、と話していたのは高校卒業後のラジオだったでしょうか。

「V6ではない将来」についてもごく普通に話されていました。
メンバーの坂本さんに対して「おじさんになってV6じゃなくなっても会いたいやん?」と話していたこともありました。
(※これに対しての「じゃあおじさんになってもV6やろうよ」という坂本さんの返しも
グループへの愛情や長野さんと同じくできるだけ長くやっていくんだという思いを感じられるとても好きな言葉です)

家庭を持つことへの強い願望もたびたび、たびたび話されていました。
早く結婚したい、子供が欲しい、18歳になったら即結婚する、等々・・・それはもう毎回のように。
まるで小さい女の子が「大きくなったらお嫁さんになりたい」と夢見ているようだ、と最初は感じたのですが
ご本人の家庭環境のお話などから、子供の夢想などではなく、真剣に家庭を築くことを考えているのだなと思いました。
1人の男として自立していくようにと育てられた岡田さんだからこその強い願望だったのでしょう。


岡田さんを知ってから20年が経ちました。

岡田さんの演じるキャラクターに惹かれました。大好きな作品がたくさんあります。
上手い役者さん魅力ある役者さんは数多くいらっしゃいますが、私にとって彼ほど長く強く引きつけられた人はいません。
これからも新しい作品に取り組まれるたびワクワクドキドキしながら公開や放送を心待ちにすることでしょう。

デビュー当時は全然踊れず1人ワンテンポ遅れていた、と聞いたことがあります。
しかし私が初めて踊るV6を見た頃には、既にそんな印象はありませんでした。
のびやかに健やかに踊る姿を見せてくれたかと思えば、ふとした表情や動きに色気を感じたり。飽きることがありません。

「LOVELOVEあいしてる」での「島唄」を聴いたとき、歌声の素晴らしさに胸打たれ録画を何度も何度も繰り返し見ました。
(それが今になって聴くと「まだまだ拙いな」と思うのですから成長ぶりに脱帽です)
V6の楽曲でも、もっとソロパートをテレビで見せて欲しいと切に願いました
(「自由であるために」だったかなあ。2番のソロをテレビサイズ版に入れてくれてとても嬉しかったです)
元々が最初に書いたように声で興味を持ったものですから、甘い高音もセクシーな低音もツボでしかありません。

自分の気持ちを率直に語る岡田さんに惹かれました。
20歳になったら辞めようと思っていたと話されたとき、ただ「ああ、そうだったんだね」と思いました。
思い悩み、上手く笑えていないような時期を見ていましたので、スッと納得もできましたし
話してくれたことに感謝こそすれ、嫌な思いは全くしませんでした。
もしも、彼が本当に芸能界を辞めていたら、とてもとても残念で悲しくなっただろうけれど
彼を嫌いになったり幻滅したりすることはなかっただろうと断言できます。

私が知っている岡田さんはご本人のお人柄の表層のさらにごくごく一部なのかもしれません。
しかし私の目から見た岡田准一さんは根本はずっと変わらない方です。

外見や言葉の使い方がどんなに変わっても、どの言葉も、行動も
「ああ、岡田くんだな」と思えました(※今更ですが普段は岡田くんと呼んでいます)
ご本人がお若い頃の言動を「当時はおかしかった」と笑って見せることもありますが
年を経ればものの見方や考え方が変わるのはごく当たり前のことで
幸いにも(?)近しい年代の私にとっては、言動の変遷は自然に受け入れられるものでした。
もちろん、必ずしも彼の思考が私と全て一致していたわけではありません。
でも、私は岡田さんを嫌いになることも、失望することもありませんでした。

 

いつもただ思うのです。「ああ、岡田くんだなあ」と。

 

先日、岡田さんは人生においての大きな節目を迎えられました。
彼とお仕事をともにされた多くの方々が祝福の言葉を贈っておられました。
岡田さんが誠実に、実直に歩まれてきた証なのだと思いました。
それが本当に嬉しい。
私は岡田さんにとって見ず知らずの赤の他人だけれど
岡田さんが幸せでいてくれること、それを祝福してくれる近しい方々がいることはこの上ない喜びです。

私は岡田さんから遠く離れた場所で偶然その存在を知って、ただ見てきただけの人間です。
ただそれだけの人間が、岡田さんから多くのものをいただきました。
岡田さんがいなければ知らなかったこと、やらなかったこと、行かなかった場所、出会わなかった人がいます。

私の経験してきたことの多くに岡田さんの影響がありました

 

20年前大学1年生だった私もおばさんと呼ばれる年になりました。
今の私が彼に願うことは「元気で生きていてくれればいい」
それだけです。
達観しすぎでしょうか。綺麗事のようでしょうか。

でも真実これだけです。もうこれしか願えないのです。
そしてご本人の納得のいくお仕事をされること。それが私にも見られる、聴ける、触れられるものであれば言うことなしです。

 

岡田准一さん
どうかあなたがこれからも元気で幸せでありますように。
あなたの愛する人が元気で幸せでありますように。
これからどのような人生を歩まれるのか、私には全く予想もつきませんが
ただただ、ご多幸と健康をお祈りしております。

この文章をご本人が目にされることはきっとないでしょうけれど、それは構いません。
こんな風に思わせてくれる人のファンになれて、私はとても幸せなのです。